<私がなぜトリマーを目指し、トリマーになり、紆余曲折の末、開業という現在に至ったのかを振り返る、超超個人的日記ブログです。>
「大丈夫だから!親父、大丈夫だから!!」
自宅の電話を取ると、兄でした。
え?なんで電話がつながるの??
都内で働く兄は地震後電車に閉じ込められ、電車から出られてすぐに駅の公衆電話へ。
災害のときに一番つながるのは公衆電話だと、何かで知っていたそうです。
兄!やるときはやるではないか!
兄は、公衆電話から父の赴任先の支店へ連絡。
電話に出た相手は、なんと父でした。
父は、仙台市内の支店にいました。
ロッカーや棚が倒れ、職場はぐちゃぐちゃになりましたが、幸いケガもなく無事でした。
父は当日、気仙沼へ行く予定でしたが、直前になって他の仕事とのスケジュールが合わず、予定をキャンセルしていました。
昔、地下鉄であったあのテロでも、現場周辺の電車に乗っていた父。
人生って、ほんの少しの選択で生死が決まるんだな…
ああ、よかった。。
本当によかった。。
都内に出かけていた母は電車が動かず、母の従兄弟が車を出してくれ、無事夜中に帰宅しました。
当時、父の赴任予定期間はすでに大幅に過ぎていました。
そして、東日本大震災。
建設業で支店は東北ということもあり、自身も被災しながら、復興への仕事は大忙しに。
新幹線や空港の復旧も時間がかかっていたため、数ヶ月はこちらへ帰れない状態が続きました。
私の人生観は、この震災によって大きく変わりました。
毎日悔いのないように生きなければダメだ。
目標もなく、ついなんとなく惰性的に仕事しがちだけど、そんな仕事の仕方はダメだ。
その時の私は、トリマーもアパレルの仕事もどちらもバイト。
いつかトリマー1本で正社員として働きたい、と思っていました。
じゃあ、その"いつか"っていつなんだ?
周りの人のことばかり考えて、ずっとタイミングはかってるけど、
"いつか"のタイミングがずーっと来なかったら?
よし、本気で正社員トリマーになるために職場を変えよう。
震災の年の夏。
私は新しい職場で正社員として働くことになりました。
つづく。
nico dog salon
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